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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト味細胞における味覚受容体mRNA発現量解析による味覚機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17659064
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

國分 眞一朗  日本大学, 医学部, 教授 (20153520)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高尾 恭一  日本大学, 医学部, 助手 (90187922)
池田 稔  日本大学, 医学部, 教授 (30130420)
小池 文彦  日本大学, 医学部, 助手 (20215148)
Keywords味覚受容体 / 味覚異常 / 亜鉛欠乏 / T2R / T1R / PCR
Research Abstract

本研究費の申請以降、味覚受容体に関してさまざまな研究が世界的に発表されてきた。その結果、味覚受容体は甘味とうまみはT1R1、T1R2そしてT1R3により感受され、苦味はT2R系の受容体により感受されることが明らかになってきた。また、NIBCのデータベースからヒトの味覚受容体のSNPsも発見されており、味覚障害の研究も大きく進歩しているように見受けられる。しかしながら、本研究費申請時に記載したように、ヒトの舌においてどのような味覚受容体が発現しているかに関してはT2R16以外の発現は明らかにされていない。本研究では、まず、ヒトの舌における味覚受容体の発現を検討する目的で、できるだけ非侵襲的な組織採取法を考案した。それは舌表面を擦過して細胞を採取する方法であり、茸状乳頭付近を擦過したのでは味覚受容体の発現している細胞を採取することはできないが、葉状乳頭付近の舌を擦過することにより味覚受容体が発現している細胞を採取することに成功した。11例の正常味覚者より採取した舌細胞を用いてT1RとT2R系のmRNAの発現を、PCRを用いて検討した結果、T1R系の発現を確認することはできなかったが、T2R系受容体のmRNAの発現を確認することに成功した。その結果、正常味覚者における味覚受容体mRNAの発現は、T2R3、T2R8、T2R 9、T2R 10、T2R 13そしてT2R 16で70%以上の確率で発現を確認し、それぞれの発現率は、82%、91%、100%、91%、73%そして91%であった。また、味覚異常者ではこれらの受容体mRNAの発現が大幅に抑制されており、特に亜鉛欠乏による味覚異常者で、その程度が顕著であった。治療により味覚が回復した症例では受容体mRNA発現が正常例とほぼ同様となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Patent(Industrial Property Rights)] Novel test method For taste abnomarlity2006

    • Inventor(s)
      高尾恭一, 小池文彦, 他
    • Industrial Property Rights Holder
      日本大学
    • Industrial Property Number
      WO 2006/001544
    • Filing Date
      20060105公開

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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