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2006 Fiscal Year Annual Research Report

NK細胞分化相補テストを用いたIL-15産生骨髄ストローマ細胞の同定

Research Project

Project/Area Number 17659140
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

瀧 伸介  信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50262027)

Keywordsナチュラルキラー細胞 / 造血 / 骨髄移植 / ストローマ細胞 / インターロイキン15 / 細胞分化 / 増殖因子 / 遺伝子欠損マウス
Research Abstract

本研究は、ナチュラルキラー(NK)細胞分化に必須な骨髄ストローマ細胞を同定するための新規in vivoシステムを開発しようとするものである。すなわち、致死量放射線照射したインターロイキン(IL)-15欠損マウス(NK細胞を欠損する)に、IL-15欠損マウス由来の骨髄細胞(NK細胞は欠くもののその前駆細胞は含んでいる)を移入する際に、野生型マウス由来の骨髄細胞(ストローマを含む)をともに移入することによってIL-15欠損前駆細胞からのNK細胞の分化を誘導しようとするものである。本年度は、昨年度に開発、改良した本システムを用いて、骨髄細胞のうちMac-1陽性の細胞が、NK細胞のsupporting BM cellsとして機能しているという知見を確認したが、さらに該細胞の性質を明らかにするまでにはいたらなかった。一方、転写因子インターフェロン制御因子-2(IRF-2)を欠損するマウスでは、NK細胞の分化に異常が見られ、幼若なステージ(でその分化が停止していることを明らかにしたが、同マウスではさらにCD4陽性の樹状細胞(DC)の分化に異常が見られることも知られている。これら二つの異常が共通の骨髄細胞の異常で起こっている可能性について検討を加えたが、NK細胞異常はBALB/c背景のIRF-2欠損マウスでも見られるのに対し、DCの異常はC57BL/6背景のIRF-2-/-マウスでしか見られなかった。さらに、I型インターフェロン受容体を欠くIRF-2-/-マウスではDC異常は消失するが、NK細胞異常は変化しなかった。以上より、NK細胞の異常は、DCの異常とは異なる機構で起こっていることが明らかとなった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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