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2005 Fiscal Year Annual Research Report

コア・コンピテンシー概念に基づく医学部新医療安全教育の研究

Research Project

Project/Area Number 17659157
Research InstitutionNational Institute of Public Health

Principal Investigator

石川 雅彦  国立保健医療科学院, 政策科学部・安全科学室長 (90344514)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長谷川 敏彦  国立保健医療科学院, 政策科学部, 部長 (80164820)
種田 憲一郎  国立保健医療科学院, 政策科学部, 主任研究官 (10399454)
前沢 政次  北海道大学, 大学院医学研究科・医療システム学(医学教育開発室), 教授 (90124916)
平尾 智広  香川大学, 医学部・医療管理学, 助教授 (20325335)
Keywords医療安全 / 卒前教育 / コンピテンシー / 医学教育
Research Abstract

【目的】医療安全は臨床において、取り組むべき喫緊の課題であるが、卒前医学教育において、必要な知識・技術・態度を体得すべきであり、モデル・コア・カリキュラムの目標を達成すべく、より具体的な内容の考案が必要とされている。本研究では、本邦の医療安全教育の現状を調査して、その問題点を明らかにし、今後の卒前教育での医療安全教育の展望を考察した。
【方法】全国の医学部(医科大学)80校に調査票を配布して、46校より回答が返送された(回収率57.5%)。これを集計して以下の結果を得た。また、卒前医療安全教育内容のコンピテンシーをオーストラリアの国家プロジェクトを参考に定義した。
【結果】既に医療安全教育を施行しているのは、42校(91.3%)であり、ほとんどめ教育機関で様々な形態の医療安全教育が施行されていた。担当講座は基礎・臨床講座、さらには病院職員まで様々であり、リスクマネジャー経験の講師が担当していることが多かった。また教育方法もケーススタデイ、講義、演習と工夫が凝らされ、実際のヒヤリハット事例の検討や、法的課題も含めた広範な医療安全教育がなされていた。医学生側の反応も比較的好評で、かつ担当講師へのアンケート調査でも学生への安全意識の高まりが伺え、学習効果への好影響(責任を意識することなど)が示唆された。また、卒前医療安全教育のコンピテンシーは、効果的コミュニケーションやエラーマネジメント、安全に業務を行うこと、および医療倫理に則った業務を行うこと、などが特に重要視された。
【結論】適切な教育内容や、教育担当者の選定、評価の困難性、実質的なカリキュラムの策定など課題も浮き彫りになったが、今後、必須課題の選定や演習・実習課題の作成、そして、得られたコンピテンシーの内容を現行のカリキュラムへの落とし込む方法を含めて、さらに検討を重ねる必要があると考えられた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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