2005 Fiscal Year Annual Research Report
ES細胞由来マクロファージを用いた細胞磁界測定法の開発
Project/Area Number |
17659180
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
相澤 好治 北里大学, 医学部, 教授 (10124926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 正史 北里大学, 医学部, 助教授 (00271221)
渡邊 光康 北里大学, 医学部, 助手 (50327342)
工藤 雄一朗 北里大学, 医学部, 助手 (60348505)
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Keywords | マウスES細胞 / 肺胞マクロファージ / 細胞磁界測定 / 細胞骨格 |
Research Abstract |
【研究目的】本研究グループでは、約20年間にわたり、肺磁界測定および細胞磁界測定により、化学物質の肺および細胞への有害性評価を行ってきた。本測定法は、前者では四三酸化鉄懸濁液を気管内注入、後者では培養液中に加えて、肺胞マクロファージに貪食させ、外部磁界により磁化された酸化鉄から発生する微小残留磁界をフラックスゲート磁束計により測定するものである。四三酸化鉄と同時に曝露した化学物質に有害性がない場合は、肺胞マクロファージ内の食胞のランダムな回転により発生する残留磁界の迅速な減少(緩和)が観察されるが、有害性のある化学物質が添加されると緩和が遅延する。本研究はマウスES細胞から分化誘導したマクロファージを用いて細胞磁界測定を行い、形質転換されたマクロファージ細胞株や気管支肺胞洗浄より採取した肺胞マクロファージと緩和について比較し、有害性評価に用いられるか検証することを目的とする。 【方法】マウスES細胞の培養とマクロファージへの分化誘導 本研究では、マウスES細胞株H-1(C3Hマウス由来)、CMTI-1(129SVマウス由来)を用いる。胚様体形成法、OP9法(Nakano et al.1994)およびサイトカイン添加によってES細胞からより効率的にマクロファージを分化誘導する条件を検討した。 【結果および考察】ES細胞からマクロファージの分化誘導が、順調に行われないので条件設定について検討が必要である。 【今後の課題】誘導が可能になれば細胞磁界測定により緩和曲線を得て、緩和の速度を各細胞で比較し検討をする。同様の緩和曲線が得られれば、細胞骨格が各細胞で同じように機能していることが証明される。以上のことから安全性をさらに検討する。
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