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2005 Fiscal Year Annual Research Report

プロテオーム解析による法医学的年齢推定

Research Project

Project/Area Number 17659195
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

飯田 礼子  福井大学, 医学部, 助手 (40139788)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安田 年博  福井大学, 医学部, 教授 (80175645)
Keywords年齢推定 / プロテオーム / 老化
Research Abstract

血液、体液などの法医学的試料から、その試料の由来する個人の年齢を推定する方法は、国内外においてほとんど確立されていない。そこで、我々はこれまでに、ヒト尿のプロテオーム解析によって年齢依存性発現を示す分子を検索し、若年者(0-17才)の尿中に3本1組のバンド(Y1-Y3)として検出される糖タンパク質Ugl-Yを見い出した。そこで今年度は、本タンパク質の化学構造を解析した。
1.材料と方法
(1)試料-尿試料は10才男児より採取した。(2)Ugl-Yの精製-15Lの尿から硫安分画法,疎水性クロマトグラフィーおよびpreparative電気泳動法などで精製した。(3)アミノ酸配列分析-Ugl-YのN末端配列は,IEF-PAGEで分離したUgl-YをPVDF膜に転写後,プロテインシークエンサーを用いて分析した。内部およびC末端配列は,PVDF膜上で3種のプロテアーゼで断片化して得られたペプチドをHPLCで分離後,プロテインシークエンサーおよびMALDI-TOF MSを用いて決定した。(4)Ugl-Yの発現-Y1およびY2に相当する配列をコードする発現ベクターをCOS-7細胞に導入後,細胞抽出液をIEF-PAGEで分析した。
2.結果および考察
N末端配列分析の結果,Y1のN末端配列はfibronectin(FN)の723から740番目のアミノ酸残基の配列に完全に一致していた。次に,プロテアーゼで断片化して得られたペプチドの配列分析から,Y1およびY2のN末端から少なくとも185残基はFNの配列と完全に一致していた。さらに,C末端ペプチドの質量分析の結果から,Y1,Y2のC末端はそれぞれFNのR911およびR903に相当することが示された。そこで,予測されたタンパク質(Y1,A723-R911;Y2,A723-R903)を培養細胞内で発現させ,両タンパク質がIEF-PAGEにおいてY1,Y2と同じ移動度を示すことを確認した。以上の結果から,Ugl-YはFNの一部であることが明らかとなった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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