2005 Fiscal Year Annual Research Report
7ステラMR装置による「揺すぶられ子症候群」の法医学的診断方法の開発
Project/Area Number |
17659197
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
河野 朗久 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60378479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 克治 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60073681)
山本 好男 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60111902)
犬伏 俊郎 滋賀医科大学, MR医学総合研究センター, 教授 (20213142)
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Keywords | 7テスラMR装置 / 7テスラMR装置 / 頭蓋内静脈血管分布 / 静脈弁 |
Research Abstract |
大阪府などからの委嘱により被虐待児童の診察・損傷鑑定を行うと共に、児童虐待の実態を調査し、Shaken-baby-syndromeにおける証拠プロトコールに見られる損傷パターンの検証を継続している。 それらの内で、諸外国での報告が見られるShaken-baby-syndromeと眼球内出血との検討を進める目的で、成人ボランチィアを依頼し、1.5テスラMR装置にて眼球・視神経が描出できることを確認した。7テスラMR装置を用いれば、より詳細な検索が可能であることが示された。 一方でShakenに伴う裁断力が頭蓋内に及び出血に至るには頭蓋内及び脳内血管分布、特に、静脈系分布が影響を及ぼすと判断されるため、解剖時に、頭蓋内静脈血管分布と走行を検索した。検討により、静脈洞交会では少なくとも3パターンがあることを見いだした。頭蓋や脳内血管の分布個人差により出血パターン差が予想されるため、検討を続けている。 また、日本の解剖学成書では、頚静脈のみに存在する、あるいは、頭頚部静脈には存在しないと記載されている静脈弁が頭頸部の諸静脈に存在していることを見いだした。MR装置を用い、N-acetylasparate等の脳内物質の動きを検討している。
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Research Products
(4 results)