2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659213
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
東辻 宏明 京都大学, 医学研究科, 助手 (60281094)
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Keywords | ガンキリン / 細胞不死化 / がん抑制遺伝子 / 細胞培養 / テロメアーゼ |
Research Abstract |
ヒトテロメラーゼ逆転写酵素のサブユニット(hTERT)の過剰発現により不死化された初代培養細胞では、腫瘍抑制蛋白Rbとp53両者の機能欠損か、細胞周期の負の制御分子p16INK4Aとp53両者の機能欠損が生じている。一方、Gankyrinは、Rb、p53、p16INK4A全ての機能を抑制する。そこで、hTERTとGankyrinとを過剰発現させることにより容易に初代培養細胞を不死化することができないかどうか検討した。 1.hTERTとGankyrinとの過剰発現による初代培養細胞の不死化 平成17年度に作成したhTERTとGankyrinの両方を発現するレトロウイル(pSF/hTERT-Gankyrin)をマウス及びヒト腹膜中皮の初代培養細胞に感染させ、G418を含む培養液で継代することにより、不死化した細胞株を得ることができた。この不死化した培養細胞では確かにhTERTとGankyrin遺伝子が過剰発現していた。 2.hTERTとGankyrinとを過剰発現するトランスジェニックマウスの作成 まずHBV由来のプロモーターで肝細胞特異的にガンキリンを過剰発現するトランスジェニックマウスの作成を試みたが、発現レベルの高いものが得られなかった。そこで別のプロモーターでガンキリントランスジェニックマウスを作成し、ガンキリン高発現の肝細胞を初代培養した。現在継代中である。今後さらに、このガンキリントランスジェニックマウスとhTERTトランスジェニックマウスとを掛け合わせて検討を行いたい。
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Research Products
(5 results)