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2006 Fiscal Year Annual Research Report

タッチパネル式コンピュータによる高学歴専門職集団の痴呆の早期スクリーニング

Research Project

Project/Area Number 17659263
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

葛原 茂樹  三重大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70111383)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 成田 有吾  三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (50242954)
佐藤 正之  三重大学, 医学部附属病院, 診療等従事者 (70303732)
新堂 晃大  三重大学, 医学部附属病院, 医員 (60422820)
Keywords軽度認知障害 / 高次脳機能検査 / 高学歴
Research Abstract

前年度に提出した研究計画に基づき院内倫理委員会に申請、承諾を得た。
検査した対象は三重県退職校長教頭会で同意を得られた退職校長・教頭で、前年度施行した5例に6例を加えた計11例である。最初に現時点で認知症としての治療を受けていないことを確認した。次に、Self-Rating Questionnaire for Depressionを施行し、鬱病の疑い1例と他の疾患が発見された1例の計2例を評価対象から除外した。家人から得られた情報に基づき9例中1例に記憶障害の存在が示唆され、その症例はPetersenらの提唱する診断基準(1999)を満たしたので、mild cognitive impairment(MCI)と診断した。最終的に8例の健常群と1例のMCIに対し以下の検査を行った:タッチパネル式コンピュータ・スクリーニングシステム、コンピュータを利用したWisconsin Card Sorting Test(WCST)、Mini-Mental State Examination(MMSE),レーブン色彩マトリシス検査(RCPM)、リバーミード行動記憶検査(RBMT)。
健常群・MCIともに、タッチパネル式スクリーニングシステム、MMSE、RCPMでは低下を認めなかった。WCSTに関しては、健常群でも低下している例が存在したのに対し、MCI例では低下を認めなかった。RBMTでは健常群がすべて年齢平均値以上であったのに対し、MCI例では低下していた。MCIと診断した1例に対して、頭部MRI画像と脳血流シンチを施行した。MRI画像では海馬傍回などの軽度萎縮を認め、脳血流シンチでは両側の側頭葉と前頭葉に血流の軽度低下を認めた。
以上より本研究の対象とした高学歴専門職集団では、健常群のMMSEやRCPMでは得点が高値であり、MCI例でも成績低下は検出されなかった。従ってこのような対象に対しては、MMSEやRCPMでは感度が低すぎる可能性があるため、MCIの検出には、リバーミード行動記憶検査の方が適していると考えられた。
今後は上記9名に対して、経時的変化の検討を行う予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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