2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659286
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
澤田 賢一 秋田大学, 医学部, 教授 (90226069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高桑 雄一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40113740)
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Keywords | CD34 / 赤芽球 / 脱核 / 膜骨格 / 膜蛋白 / Glycophorin A / 4.1R / Cytokinesis |
Research Abstract |
今年度は脱核における細胞構成タンパク質の発現と組み込み過程を中心に、ヒト赤芽球の分化過程を網羅的に解析した。CD34^+細胞から脱核段階まで、共焦点顕微鏡と酵素抗体染色を用いて、calnexin,β-spectrin, actin, tubulin, 14-3-3, cytochrome C, lamin,4.1R^<80>, 4.1R^<135>, 4.1G, glycophorin A, glycophorin C, band 3, p55, myosinなどの発現過程を検討した。さらに主要蛋白について膜骨格への組み込み過程をイムノブロットで検討し、膨大な結果が集積されつつある。そのなかで今回は、脱核過程における蛋白動態についてまとめ「Symposium with Dr.Mohandas Narla and Dr.Joel Chasis」(平成18年3月21日、学士会館、東京)において「Enucleation of human erythroblast : Cytokinesis or exocytosis?」として発表した。高い評価を受け、今後、国際共同研究として進展させることとした。脱核に関する結果は平成18年度血液学会総会においても発表予定である。共同研究者の高桑は、4.1R^<135>と4.1R^<80>を対象として、赤芽球系前駆細胞そして赤血球へと至る過程における構成蛋白質の代謝回転(合成と分解)とその調節機構を明らかにしつつある。今後、脱核阻害細胞との対比等を通じて、正常の膜機能の維持機構のみならず脱核障害を含む新たな疾患群の同定や治療法の開発および種々の膜疾患の病態を明らかにしていきたい。
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Research Products
(1 results)