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2006 Fiscal Year Annual Research Report

凝固外因系と自然免疫系のクロストークとシナージズム

Research Project

Project/Area Number 17659294
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

丸山 征郎  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20082282)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋口 照人  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (70250917)
内村 友則  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (20363616)
阿邉山 和浩  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 客員助教授 (30284897)
伊藤 隆史  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (20381171)
Keywords感染症 / 細菌 / 微生物 / 病理学 / HMGB1
Research Abstract

課題と計画に基づき研究し、以下の結果を得た。
1.血小板にはどのようなtoll-like receptors(TLRs)が発現しているのかフローサイトメターとウェスターンプロット法で解析し、以下の結果を得た。
1)TLR-2,-4が発現していることは確認しているが、TLR-2の発現は弱い。TLR-4の発現は強い。
2.TLR-4は機能しているか?
1)TLR-4はエンドトキシン(LPS)の受容体であるが、LPSで血小板を刺激すると、血小板は、CD41を発現し、活性化される。しかし通常の活性化と異なり、明らかな凝集、放出反応は起きない。しかし、内因性カンナビノイドである2-arachidonolylglycerol(2-AG)の産生、放出反応は観察される。
2)またLPS刺激により、血小板はCD41を発現し、好中球とハイブリットを形成する。
3.どのような生理的意義、病態に関わっているか?
怪我はすなわち上皮系というバリアーの障害を意味するが、この時、生体は【止血】と【病原体排除=免疫】を立ち上げなければならない。LPSは血小板と単球/マクロファージ上に発現しているTLR-4を介し、アナンダマイドと2-AG、組織因子(単球/マクロファージ)を産生して止血と免疫、特に自然免疫の活性化に関わるものと考えられた。しかし、これが過剰の場合には、ショック、DIC/MOF(多臓器不全)につながるものと予想された。
このように、自然免疫系と止血系の間にはクロストークとシナージズムがあり、これが怪我、すなわち、上皮というバリアー破綻の際には相連動して、生態防御に重要な役割を果たすものと考えられる。しかし、一方ではこれはショック、DIC/MOFなどの病態にも関与しているものと結論付けられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] High-mobility group box 1 protein promotes development of microvascular thrombosis in rats.2007

    • Author(s)
      Ito T, Maruyama I, et al.
    • Journal Title

      J Thromb Haemost. 5(1)

      Pages: 109-116

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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