2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659352
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部付属病院, 講師 (80263911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
武井 教使 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (80206937)
三辺 義雄 浜松医科大学, 医学部付属病院, 講師 (60181947)
河合 正好 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30283352)
関根 吉統 浜松医科大学, 医学部, 助手 (70324358)
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Keywords | 自閉症 / 統合失調症 / リーリン / VLDLR |
Research Abstract |
リーリンやリーリン関連因子が自閉症と統合失調症の共通の感受性遺伝子であるかどうかを脳や皮膚組織を使って明らかにする。リーリン関連遺伝子として重要な働きをする受容体であるvery low-density lipoprotein receptor(VLDLR),Apolipoprotein E recepter 2(ApoER2)などに注目した。統合失調症や自閉症の共通の病因メカニズムを解明するために各疾患群の皮膚組織、脳組織での発現量を調べ機能解析を行う。我々は今回は、統合失調症についてリンパ球のVLDLRの発現量をRT-PCR法によって調べた。対象は27人の未服薬の統合失調症、33人の服薬中の統合失調症、51人の対象群である。結果は未服薬の統合失調症は有意に対象群と比べて発現量が低下していた。低下については統合失調症の陽性症状や陰性症状との相関は認められなかった。継時的に未服薬の統合失調症のVLDLRの発現量を追跡したが発現量の低下は継続した。次に同様にApoER2について発現量を調べたが対象群と比べて有意に低下していた。症状との相関は認められず、継時的に低下は継続した。このように統合失調症においてはVLDLRやApoER2が有意に低下していた。このことはVLDLRやApoER2が統合失調症の脳におけるVLDLRやApoER2の機能異常を血液のリンパ球で反映し、マーカーとして使用できる可能性を示した。
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Research Products
(4 results)