2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポストFDGを担う腫瘍診断用ポジトロン放出核種標識人工アミノ酸製剤の探索
Project/Area Number |
17659363
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
川井 恵一 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30204663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 邦彦 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60230661)
藤林 康久 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
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Keywords | 人工アミノ酸 / ポジトロン放出核種 / 腫瘍診断 / アミノ酸トランスポーター / アイソフォーム |
Research Abstract |
本課題研究では、尿排泄性、生体内代謝安定性を有する一方で、腫瘍細胞で特異的に亢進しているアミノ酸膜輸送機能に親和性を有することで腫瘍組織への高い集積・滞留性と正常組織からの速やかな排泄性を示すポジトロン放出核種標識人工アミノ酸を開発する。また、臨床応用性を考慮し、これらの尿排泄性、代謝安定性などを具備する既に開発してきた放射性人工アミノ酸に関して、種々の腫瘍細胞系への集積性・代謝親和性を検討し、それらの腫瘍診断薬としての可能性を評価すると共に、個々の腫瘍系におけるアミノ酸トランスポーターの発現量と各アイソフォームに対する親和性を解析し、新たな人工アミノ酸ドラッグデザインの基盤となる知見を得ることを目的とする。 これまでの知見より、生体内分解代謝系に対する安定性、尿排泄性を具備する人工アミノ酸誘導体の中から、膜能動輸送機構を含めたアミノ酸トランスポーターサブタイプごとの親和性を考慮して、腫瘍細胞への高い集積が期待されるポジトロン放出核種標識の可能な人工アミノ酸誘導体を検索した。ポジトロン放出核種には、半減期の点で他のサイクロトロン産生核種に優る放射性フッ素の利用を考え、生体内代謝安定性とアミノ酸トランスポーターを有する人工アミノ酸の中でも、光学活性を示さず標識合成による不斉化を考慮しなくてよい1-aminocyclobutane-1-carboxylic acid(ACBC)をモデル化合物として選択した。ACBCの放射性フッ素標識には、臨床への普及の面から、簡便な操作で短時間に終了する^<18>F^-を利用した求核置換反応による標識を検討した。精製には、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法を用いた。その結果、放射化学的収率、放射化学的純度共に生物実験に必要なレベルのものが得られた。 同時に、アミノ酸トランスポーターサブタイプごとの親和性の評価を目的とし、マイクロアレイ法およびPCR法を用いて、種々の腫瘍細胞系および正常細胞におけるアミノ酸トランスポーター遺伝子発現の解析を開始した。
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Research Products
(9 results)