2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659370
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
芝本 雄太 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20144719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 浩幸 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60315885)
岩川 真由美 放射線医学総合研究所, フロンティア研究センター, グループリーダー (30231723)
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Keywords | 放射線 / 有害事象 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
35例の原発性肺癌、28例の前立腺癌、8例の転移性脳腫瘍、40例の乳癌(温存術後)、7例の子宮頸癌各患者から、文書による同意を得た上で、遺伝子多型分析のための採血を行った。また3例の肺癌患者からCTガイド下生検によって腫瘍組織を採取した。必要な腫瘍組織の量に関しては、C3Hマウスに移植したSCCVII腫瘍を用いて基礎的検討を行い、マイクロアレイ解析のためには30mg以上の腫瘍組織が必要と考えられた。CTガイド下生検ではそれ以上の組織採取が困難のため、in vitroにおける放射線感受性と増殖能の評価のためのサイトカラシンBアッセイ・微小核形成試験は施行できなかった。各患者はプロトコールにしたがって放射線治療を行って経過観察した。これまでにグレード2以上の放射線肺炎は14%の肺癌患者において認めたが、乳癌患者には認めていない。グレード2以上の皮膚反応は乳癌患者の15%に認めた。前立腺癌患者に対しては74〜78GyのIMRTを行ったが、これまでの期間内にはグレード2以上の晩期有害事象を認めていない。子宮頸癌患者においては、2例にグレード2の直腸出血を認めた。全脳照射を行った患者のうち2例に脳萎縮、1例にMMSEスコアの4以上の下降を認めた。遺伝子多型解析はフロンティア研究センターにて施行し、データを集積中である。フォローアップデータがまだ不十分のため、臨床経過との対比は平成18年度の予定である。
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