2005 Fiscal Year Annual Research Report
腹部外傷に対するCT所見を基本とした臓器損傷画像診断分類作成
Project/Area Number |
17659376
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
中島 康雄 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (00155730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新美 浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30237648)
箕輪 良行 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80219708)
西巻 博 北里大学, 医学部, 講師 (30198494)
坂本 照夫 久留米大学, 医学部, 教授 (60187044)
鈴木 忠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80096601)
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Keywords | 放射線,X線,粒子線 / 救命 |
Research Abstract |
申請時の研究計画に則り初年度は分類作成のための予備調査として全国救命センターに現状の外傷CTについてのアンケート調査を行うこととした。研究グループの第一回会議を5月の日本外傷学会時に行い、研究計画の確認とアンケート調査の内容について意見交換を行った。9月に最終的にアンケート内容を決め全国の日本救急医学会指導施設を含む目本救急医学会救急科専門医指定施設359施設の救命センター長宛てにアンケート調査を実施した。結果は以下の通りである。□回収率は57%(204施設)であった。□腹部外傷診療に用いられているCT機種の約70%は多列CTでその内訳は16列以上が35%、4列,8列が40%を占めた。□撮影方法として単純および造影CTが54%で造影のみを含めると80%以上は造影検査が行われている。また、その造影のフェーズは約60%が一相のみの撮影で動脈相、門脈相、平衡相それぞれ同程度の頻度である。□画像再構成は横断像のみが約70%を占めMPR、3D再構成を行っている施設は少なかった。□撮られた画像の診断は各科の協力で行われているが放射線科医の関与率は55%に留まっている。□腹部外傷のCT分類の必要性については80%以上で必要とされた。解答をいただいた施設には高精度CT機種が配備されているが造影剤の投与方法を含めた撮影方法とともに撮られた画像を再構成しより多くの情報を得る努力に関して充分ではなかった。画像所見の分類だけでなく画像作成などを含めたガイドライン作りも行うべき課題であることが判明し次年度以降の課題として取り組む方針とした。この結果について平成18年5月開催の日本外傷学会にて報告することとした。 一方、症例蓄積および解析のためのDICOM画像の解析ソフトウエアを入手し手持ちのPCにインストールし過去のCT画像を用いてMPR、3次元画像作成に取り掛かっている。
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