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2006 Fiscal Year Annual Research Report

Exosomeを用いた「機能分子移植療法」の開発

Research Project

Project/Area Number 17659391
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

片野 光男  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (10145203)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 雅史  九州大学, 大学院医学研究院, 助教授 (30372741)
小島 雅之  九州大学, 大学病院, 助手 (90380394)
馬場 英司  九州大学, 大学病院, 助手 (00315475)
Keywordsエキソゾーム / 分子移植 / 伝達物質 / 遺伝子治療 / 機能分子 / CEA
Research Abstract

前年度の研究結果を受け、本研究の第一目標であるexosomeが他の細胞の膜へ移動・融合し新たな機能分子として働くことを確認する作業に焦点を合わせた。
方法としては、exosomeの分泌能が高くかつ分離精製が比較的容易なヒト末梢血由来樹状細胞を標的とし、アデノウイルスベクターによるHER2あるいはCEA発現システムを作り、この系を用いて、1)exosome上へのHER2およびCEAの発現および2)Exosomeの他の細胞への移動・接着を検討した。
1)遺伝子導入した樹状細胞では膜表面での明らかな発現をFACSにて捕らえることはできなかったが、興味あることに、これら遺伝子導入樹状細胞より分泌されるexosomeへの発現がFACSにて確認された。すなわち、遺伝子導入により細胞膜への発現がなくともexosome上には発現誘導しうる可能性が初めて示唆された。
2)さらに、遺伝子導入した樹状細胞の分泌したHER2やCEAを発現するexosomeが標的細胞膜上へ移動する像を共焦点レーザー顕微鏡により捕らえることができた。
今回の研究において、exosome上に新たな分子を発現させることが可能であり、この分子が他の細胞膜へ移動・接着することはほぼ確認できた。しかし、本年度もこれら膜上に接着した新たな分子が機能していることは確認できなかった。しかし、本年度の研究成果は、「exosomeによる機能分子移植」といった全く新しい研究領域創生の可能性を支持する結果であり、他の機能測定が容易なレセプター系の遺伝子導入による系を検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 腫瘍制御学分野における「免疫学を基盤とした腫瘍制御法開発」の現状2006

    • Author(s)
      片野 光男
    • Journal Title

      福岡医学雑誌 97

      Pages: 131-139

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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