2005 Fiscal Year Annual Research Report
腸上皮・線維芽細胞におけるAngII受容体を介したCOX-2発現シグナル伝達経路
Project/Area Number |
17659404
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
谷 達夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10334666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯合 恒夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10323982)
岡本 春彦 新潟大学, 医歯学系, 講師 (90301184)
畠山 勝義 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90134923)
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Keywords | Angiotensin II / cyclooxygenase 2 / colon cancer |
Research Abstract |
以下、ヒトのサンプルは、大腸癌患者より摘出した大腸癌組織、ならびに正常大腸組織を、説明を行い同意を文書で得た上で使用したものである。 1.ヒト正常大腸ならびに大腸癌組織におけるAngiotensin II(Ang II)受容体発現の確認 ヒト正常大腸粘膜よりmRNAを抽出。reverse transcription-polymerase chain reaction(RT-PCR)にて、Ang II受容体であるAng II type I受容体(AT1)ならびにAng II type II受容体(AT2)mRNAが発現していることを確認した。 ヒト大腸癌組織、大腸癌細胞株、線維芽細胞株におけるAT1、AT2発現は、現在確認中である。 2.細胞株におけるAng II刺激によるcyclooxygenase 2(COX-2)発現 ラット小腸上皮細胞株においてはAng II 10^<-8>Mの刺激においてCOX-2蛋白の発現が見られた。その発現はAT1ブロッカーの前処置により抑制されたが、AT2ブロッカー使用の有無に関係は認められなかった。このことはAng IIによるCOX-2の誘導はAT1を介して行われていることを意味するものと思われる。 3.ヒト大腸腺腫、早期癌、進行癌におけるCOX-2発現を免疫組織化学染色法にて確認中である。
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