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2005 Fiscal Year Annual Research Report

消化器癌における新規RIN1遺伝子(Variant RIN1)の解析

Research Project

Project/Area Number 17659405
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

山口 明夫  福井大学, 医学部, 教授 (10174608)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五井 孝憲  福井大学, 医学部, 助手 (60225638)
Keywords消化器癌 / Variant RIN1遺伝子
Research Abstract

RIN1遺伝子は染色体11q13.2上に位置し、coding region 2352bpからなる分子であり、3'側にはH-Ras、14-3-3蛋白質と結合するドメインを有しており細胞内シグナル伝達経路の重要な1分子であることが推測されている。私どもはこのRIN1遺伝子にSplicing patternの異なる新しい分子が消化器癌に存在することを確認できたので報告する。
方法:(1)胃癌、大腸癌細胞株を対象として、RNAを抽出後、RIN1 Specific probeを用いたRT-PCR法をおこない、RIN1遺伝子発現の検討をおこなった。(2)(1)で得られたSpecific bandについてsequenceをおこない、そのnucleotideの配列について検討した。
結果:(1)胃癌、大腸癌細胞株において既存のRIN1遺伝子である2352bp以外に612bpのbandが確認された。
(2)胃癌、大腸癌細胞株において認められた612bpのbandについてsequenceをおこない、構造を既知のRIN1遺伝子と対応させるとN末端寄りのチロシンをリン酸化する部位は保たれていたが、SH2ドメイン、中央のプローリン、リッチの部位であるSH3ドメインは欠落する形であった。またC末端のH-Rasおよび14-3-3proteinと結合するドメインは保存されており、既存のRIN1遺伝子とは異なるSplicing patternを示すRIN1分子であった。
まとめ:消化器癌において既知のRIN1遺伝子とはSplicing patternの異なる分子をクローニングした。既存のRIN1遺伝子と比較するとSHドメイン、チロシンリン酸化部位の欠損する構造となったことから、既存のRIN1遺伝子とは異なる作用を有する遺伝子である可能性が考えられ、現在検討を継続中している。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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