2005 Fiscal Year Annual Research Report
オステオポンチンは肺高血圧症の発症機序・病態生理に関与するか?
Project/Area Number |
17659423
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
星川 康 東北大学, 病院, 助手 (90333814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 俊治 東北大学, 病院・助手 (40361191)
佐久間 聖仁 東北大学, 病院・講師 (60250750)
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90323104)
鈴木 聡 東北大学, 病院・講師 (50344669)
近藤 丘 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
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Keywords | オステオポンチン / 特発性肺動脈性肺高血圧症 / プロスタサイクリン / ヒトヘルペスウイルス-8 / Latency-associated nuclear antigen-1 (LANA-1) / β-カテニン / マウス / 低酸素曝露 |
Research Abstract |
特発性肺動脈性肺高血圧症(idiopathic pulmonary arterial hypertension, IPAH;原発性肺高血圧症,PPHの新名称)患者14症例における血中オステオポンチン(Osteopontin, OPN)濃度を健常者9例と比較し、IPAH患者において有意に高値であることを確認した。IPAH症例にも高値を呈する症例(6例)と健常者と同等の値を呈する症例(8例)がみられ、OPN高値群では低値群に比しプロスタサイクリン(PGI_2)治療による全肺血管抵抗の低下が小さいことを見いだした。 肺移植時に摘出されたIPAH症例3例の肺組織では、正常肺(肺癌患者3例の摘出肺非腫瘍部)に比しOPN遺伝子が高発現する傾向を認めた。IPAH肺の免疫組織染色では肺血管病変内および集積したマクロファージにOPNに対する強い染色性が観察された。 OPNが高発現している1症例のIPAH肺血管病変においてヒトヘルペスウイルス-8(HHV-8)の遺伝子産物であるLatency-associated nuclear antigen-1(LANA-1)、及びLANA-1によって誘導されるoncogeneであるβ-カテニンとOPNが共に発現していることを免疫組織染色によって確認した。 OPN高発現マウスは肺高血圧を自然発症しなかったが、3週間の低酸素曝露後には野生型マウスに比しより高度の肺高血圧、肺血管再構築をきたすことを確認した。
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Research Products
(1 results)