2005 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内サイトカイン染色法を用いた肺移植レシピエント免疫監視システム開発の可能性
Project/Area Number |
17659424
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90323104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐渡 哲 東北大学, 病院・助手 (20396485)
田畑 俊治 東北大学, 病院・助手 (40361191)
松村 輔二 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (80281997)
近藤 丘 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
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Keywords | 肺移植 / 拒絶反応 / モニタリング / サイトカイン染色 |
Research Abstract |
本研究は,末梢血Tリンパ球を用いた細胞内サイトカイン染色(intracellular cytokine staining,以下ICS)法が,肺移植レシピエントの免疫監視法として有用か否かを,ラット肺移植モデルを用いて検索しようとするものである.ICS法は,ある抗原に特異的に反応して炎症性サイトカインを産生するTリンパ球を,フローサイトメトリーを用いて定量的に(総細胞数に対する割合として)測定することで,抗原特異的なホスト免疫能を評価しようとする免疫学的手法である. BNラットをドナー,LewラットをレシピエントとしたMHC不適合の組み合わせで同所性左肺移植を行った.まず,移植後3日目にレシピエントラットから採血し,白血球を分離した後,IFN-γ,IL-2に対する蛍光標識抗体を用いて細胞内サイトカイン染色を行い,フローサイトメトリーを用いてサイトカイン陽性細胞の割合を測定した.実験結果には,まだばらつきが多く,検体処理の習熟が不十分な可能性がある.検体処理の習熟に努め,安定した結果が得られるようになった時点で,ドナー細胞または3rd party細胞をstimulatorとした混合培養後の測定を行っていく予定である.さらに,移植後経時的に測定を行い,結果を移植肺の病理組織所見と対比することによって,本法がドナー特異的な免疫反応のモニタリング法として有用か否かの検討を進める予定である.
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Research Products
(4 results)