2005 Fiscal Year Annual Research Report
非小細胞性肺癌に対する、exon skipping法を用いたイレッサ感受性の獲得
Project/Area Number |
17659425
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 雅美 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (30250830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 丘 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
掘井 明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40249983)
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Keywords | 膵癌 / DUSP6 / AURKA / RNAi / マイクロアレイ / epigenetic / MAPK / Wnt |
Research Abstract |
肺の腺癌でEGFR遺伝子の異常が見られる場合、イレッサに対しきわめて高い感受性を示し、この薬剤が有効な治療手段となり得る。手始めに、EGFR遺伝子の異常を日本人の肺がん患者の切除標本を用いてスクリーニングした。その結果、高頻度で女性め煙歴のない症例に異常が見られた。しかし、半数以上の患者では異常を示さない。以上の多くはATP cleftにおける5アミノ酸程度の欠失であるが、その領域をコードするエクソンが3の倍数であったため、丸ごとスキップさせてもフレームがずれないことを利用して、当該5アミノ酸もろとも欠失させることをアンチセンスを用いて試みた。しかしながら、多数のアンチセンスオリゴで試みたが、エクソンのスキップには至らなかった。他方、siRNAを用いてイレッサに替わる治療法となり得るかどうかを検討したところ、非常に良い成績を納めた。これは、現在、論文投稿中である。 末梢型の微小肺腺癌を検討するため、CT画像とKi-67、CD34、CD44、TP53、KRAS、BCL2、VEGF、MMP-2、MMP-9、TIMP-2などの異常を比較検討した。その結果、Ki-67、VEGF、CD34、MMP-2、MMP-9などにおいて画像所見との相関を検出することができた。EGFRの変異とも組み合わせることにより、画像診断上、イレッサ感受性をある程度予測できる可能性も考えられるため、この検討は今後の課題である。
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Research Products
(1 results)