2005 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体前駆細胞の分化運命決定機構におけるnotch-hes経路の関与に関する研究
Project/Area Number |
17659443
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北条 雅人 京都大学, 医学研究科, 助手 (60372588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 信夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
影山 龍一郎 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369)
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Keywords | 下垂体 / hes1 / hes5 / 発生 / マウス |
Research Abstract |
下垂体の再生・移植治療の基礎となる研究として、下垂体の発生においてnotch-hes経路が前駆細胞の増殖維持および分化運命決定を制御していることを証明することが本研究の目的である。まず、マウスを用いて、notchシグナル系の下垂体発生における機能解析を行う。この経路が下垂体前駆細胞を増殖維持するのに不可欠であり、各ホルモン産生細胞への分化・運命決定機構に不可欠であることを証明する。Notchの下流因子としては、bHLH型遺伝子hes1、hes5、hes7、hesr1、hesr2が知られており、中枢神経形ではhes1およびhes5が中心として機能している。本研究では京都大学ウイルス研究所影山教授により作成されたhes1およびhes5のノックアウトマウスを同教授と共同して解析する。 研究の成果であるが、まず、正常マウスを用いて、E8.5からE17.5まで順にin-situハイブリダイゼーションを用いてhes1およびhes5の発現を詳細に検討した。Hes1は主にラトケ嚢胞に発現していた。Hes5の下垂体での発現は非常に微量であった。 次に、hes1およびhes5のノックアウトマウスの下垂体の解析を行った。E8.5からE17.5までの胎児を順に解析した。Hes1ノックアウトマウスの下垂体は、ワイルドタイプに比べて明らかに低形成であることが判明した。 続いて、各ホルモン(ACTH、TSH、LH、FSH、GH、PRL)の発現の解析を免疫染色にて行った。それぞれのホルモン分泌細胞はノックアウトマウスでも分化していた。GH産生細胞の分化がhes1ノックアウトマウスでは遅れていることが判明した。さらに詳細に検討する予定である。
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