2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659445
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
阿部 康二 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (20212540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 勲 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70236785)
林 健 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40314679)
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Keywords | 脳 / 虚血 / 再生 |
Research Abstract |
ウィスターラットの右前頭部を開頭し、脳皮質を切り取って欠損を作成し、担体を埋入しないコントロール群と、多孔性担体を埋入した群にわけた。さらに担体内にbFGFとEGFをそれぞれ0、1、5igずつ含浸させ、脳欠損直後に埋入する3群と、0、5igずつ含浸させ、脳欠損30日後に埋入する2群の合計6群とした(各群n=5)。埋入後1、2、3日後にBrdUを腹腔内投与(合計300mg/kg rat)し、埋入60日後に断頭し切片を作成、HE染色にて、担体内に侵入した組織を光学顕微鏡で観察した。また、担体内組織の細胞のphenotypeを免疫染色で検討した。血管内皮細胞に対してN-acetylglucosamine oligomers(NAGO)を認識するLycopersicon esculentum lectin(LEL)、アストロサイトに対して抗glial fibrillary acidic protein(GFAP)抗体、ミクログリアに対して抗ionized calcium-binding adapter molecule-1(Iba1)抗体、神経細胞に対して抗neuron-specific nuclear protein(NeuN)抗体、神経突起に対して抗microtubule-associated protein 2(MAP2)抗体による免疫染色を行った。 コントロール群では新しい組織は認められなかったが、担体埋入群では担体周囲の孔内へ組織の侵入が認められ、主に脳梁周囲に形成されていた。担体内組織の体積は、含浸したbFGFとEGFの用量依存性に増加し、また、脳欠損30日後に担体埋入群は、欠損直後に埋入群より担体内組織の形成は少なかった。担体内組織内にNAGO陽性細胞、GFAP陽性細胞、Iba1陽性細胞が認められ、特にGFAP陽性細胞が多く認められた。3種類の細胞はどの実験群においても担体内組織で同様の分布であった。しかし、神経細胞はどの群においても認められなかった。また、BrdU陽性細胞も脳欠損直後に担体を埋入した群においてbFGFとEGFの用量依存性に増加した。 ゼラチン-GPSMは中枢神経系の損傷部位に対して生体親和性を持ち、bFGFとEGFの併用により、脳組織再構築の有用な足場として機能する可能性があることを示した。
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Research Products
(9 results)