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2006 Fiscal Year Annual Research Report

転写因子Fra1による骨硬化症の発症時期同定

Research Project

Project/Area Number 17659479
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

山口 徹  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50338092)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松尾 光一  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (40229422)
Keywords骨免疫学 / 骨硬化症 / 骨リモデリング / 転写因子AP-1 / マイクロCT / 骨粗鬆症
Research Abstract

2量体の転写因子AP-1のサブユニットのひとつであるFra1を、体中の細胞で高発現するトランスジェニック(Tg)マウスは、著明な骨量増加を示す。すなわち、Fra1は重要な骨形成促進因子として知られている。この骨硬化症の発症時期を解明するため、昨年度は、麻酔下で実験小動物を撮影可能なX線CT装置LaTheta(Aloka)を利用し、経時的に脛骨骨密度を測定した。平成18年度は、その過程で明らかになった、3つの知見を掘り下げて解析した。
1.高解像度のマイクロCTによる解析:LaThetaの空間分解能は、60マイクロメータが限界であった。そこで、GE社のeXploreLocus(解像度27マイクロメータ)および、コムスキャンテクノ社のScanXmate(解像度5マイクロメータ)を用いて、生体ではなく摘出骨による解析を行った。その結果、生後一ヶ月後から組織学的に認められた骨量の増加は、骨形成のと共に、胎児期からすでに始まっていることが示された。
2.高解像度のCT解析により、皮質骨内の血管孔と思われる管腔構造の走行異常が見出された。この血管走行異常が骨に特異的か否かを明らかにするために、網膜の血管走行を解析したところ、Fra1 Tgマウスでは、網膜の血管走行にも異常が認められた。その理由はいまのところ分かっていない。
3.骨量増加が初期から起こることがわかったので、骨折治癒過程が促進しているかどうかを検討した。脛骨の横骨折モデルの解析から、予想に反して仮骨形成が遅延していることがわかり、また、炎症反応の低下が認められた。骨折後の炎症反応が、治癒過程の惹起に必要であることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Reduced expression of thrombospondins and craniofacial dysmorphism in mice overexpressing Fra12006

    • Author(s)
      Toru Nishiwaki et al.
    • Journal Title

      Journal of Bone and Mineral Research 21・4

      Pages: 596-604

  • [Journal Article] 転写因子AP-1と骨'自然'免疫2006

    • Author(s)
      松尾光一ほか
    • Journal Title

      ホルモンと臨床 54・9

      Pages: 757-762

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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