2005 Fiscal Year Annual Research Report
心電図と動脈圧波形の時相差を利用した非侵襲的心筋収縮能評価法への試み
Project/Area Number |
17659491
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
田中 義文 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (50079935)
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Keywords | QD-DS時 / 心電図と動脈圧波形の時間遅れ / 自動計測 |
Research Abstract |
申請者は非侵襲的心筋収縮能評価として心電図と動脈圧波形の時相の遅れに注目し、心電図のQ波形から動脈圧の最低血圧が確定するまでの時間をQD時間、また最低血圧から最高血圧が確定するまでの時間をDS時間と呼び、これらの時相遅れを1心拍毎に測定し、人工心肺の部分潅流時から離脱完了までの経過を観察した。その結果成人では心拍開始後、自己の動脈圧が検出できた段階ではDS時間で300〜400m秒の遅れがあり、また部分潅流のまま心機能が回復する過程で遅れ時間は急速に減少し、およそ120m秒になった段階で無事に人工心肺から離脱できることを確認した。また同様の現象が小児心臓手術でも確認した。 本研究開始までの分析法ではアナログデータレコーダに記録し、その記録結果を電子タイマーを用いて解析していたが、現在オンラインでの即時分析ができるようにコンピュータカードをもちいて開発中である。
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