2006 Fiscal Year Annual Research Report
肺塞栓症の病態である白血球・血小板凝集反応のRNA干渉法を用いたメカニズム解明
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17659492
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
溝部 俊樹 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (50239266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 康文 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (70326239)
影山 京子 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (80347468)
谷口 知史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (70398402)
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Keywords | 遺伝子治療 / RNAi法 / 血液細胞 / 炎症 / 凝固 / 相互作用 |
Research Abstract |
前年度において、我々は膝関節全景換手術症例を対象にした臨床実験により、Flow-Cytometry法,ELISA法,Whole Blood Impedance法等を用いて、下半身から還流された下大静脈内において、白血球(主に単球)、血小板、血管内皮細胞が相互作用を及ぼし互いに活性化される事によりLeukocyte-Platelet Conjugate, Microparticleの形成Tissue Factor, CD40Ligand等サイトカインの産生か行われ、それらがFibrin MonomerComplexの生成及び血液凝固亢進を引き起こす事を明らかにし、肺梗塞発生との関係を示唆した。それらの主な結果は、論文として本年度に公表した。(J Throrab Haemost.2007Apr;5(4):738-45,)本年度は、更にこれら血液細胞の相互作用のメカニズムをIn Vitroにおいて観察すべく、培養細胞、及びPrimary Cellを用いてRNAi法による遺伝子ノックダウンにより白血球-血小板間の相互作用が弱められることを明らかにした。具体的には、THP-1細胞及びヒト単球表面抗原のCD162(P-selectin glycoprotein-1),またはCD40をNucleofection法を用いてsiRNAを導入し、72時間後に表面抗原がノックダウンされていることを確認した細胞と血小板を共培養して、Leukocyte-Platelet Congugate産生の低下、Soluble Tissue Factor、CD142発現の低下、Microparticle産生の低下を確認した。また、血小板機能も抑制されることを確認した。
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Research Products
(6 results)