2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17659502
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 毅 京都大学, 医学研究科, 助手 (30362487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 講師 (20324642)
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
伊藤 哲之 京都大学, 医学研究科, 助手 (70343225)
吉村 耕治 京都大学, 医学研究科, 助手 (40397542)
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Keywords | Ribosomal Protein (RP) S 13 / RNA Binding Motif protein (RBM) 3 / 尿路上皮癌 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
マイクロアレイにて同定された膀胱癌の進展に関与する遺伝子のうちRibosomal Protein(RP) S 13とRNA Binding Motif protein(RBM) 3について発現変化の機序と発現ベクターによる表現型変化の解析を行った。 (1)RPS13については遺伝子座が膀胱癌でLOHの頻度の高い11p15.3染色体上にある。RPS13の両側に存在するマイクロサテライトマーカーD11S1310とD11S902を使用して調べてみたところ、50%以上という高頻度にLOHを認めるという結果でLOHが発現低下の機序である可能性が高いと考えられる。一方、膀胱癌細胞株11株、浸潤性膀胱癌臨床検体26例についてsequenceによるmutationの有無を調べてみたがその存在は確認出来ず、他の機序の有無については今後の解析が必要である。 発現ベクターについては当研究室で独自に作成済みであり、今後細胞株に遺伝子導入した後、ヌードマウスに移植し癌抑制効果が実際にあるか確認する予定である。 (2)RNA Binding Motif protein(RBM) 3については分子診療学研究室より分与されたGFP融合RBM3発現ベクターを使用し、膀胱癌株(TCCSUP)に遺伝子導入した。その結果、RBM3強制発現株においてコントロール株よりも過酸化水素による酸化ストレスに対する生存率が有意に低下しておりRBM3が酸化ストレスに対する応答に関与している可能性が示唆された。膀胱癌の発癌に酸化ストレスが関与するという従来の報告と併せるとRBM3が同様の機序で膀胱発癌に関与する可能性が高いと考えられる。現在融合蛋白のないRBM3のみの発現ベクターが作成済みで、TCCSUPに遺伝子導入し定常的な発現株が出来つつある。これを使用して同様の解析を行うと共に標的遺伝子の可能性が指摘されているCOX2との相関も解析する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Clusterin is a secretes for a hypoxia-inducible factor-independent function of the von Hippel-Lindau tumor suppressor protein.2006
Author(s)
Nakamura E, Abreu-e-Lima P, Awakura Y, Inoue T, Kamoto T, Ogawa O, Kotani H, Manabe T, Zhang GJ, Kondo K, Nose V, Kaelin WG Jr.
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Journal Title
Am J Pathol. 168(2)
Pages: 574-584
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[Journal Article] Biweekly Paclitaxel and gemcitabine for patients with advanced urothelial cancer ineligible for Cisplatin-based regimen.2006
Author(s)
Takahashi T, Higashi S, Nishiyama H, Segawa T, Nakamura E, Kinoshita H, Itoh N, Yamamoto S, Kamoto T, Habuchi T, Ogawa O.
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Journal Title
Jpn J Clin Oncol. 36(2)
Pages: 104-108
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