2006 Fiscal Year Annual Research Report
選択的エストロゲン受容体調節薬の組織特異的な分子制御機構
Project/Area Number |
17659516
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田坂 慶一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50155058)
坂田 正博 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (10260639)
田原 正浩 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00294091)
早川 潤 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80397736)
橋本 奈美子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60379253)
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Keywords | エストロゲン / ラロキシフェン / プロモーターマイクロアレイ / CHIP / Co-activator / Co-repressor |
Research Abstract |
ラロキシフェンは乳腺細胞においてはエストロゲンアンタゴニストとして、血管内皮・平滑筋においてエストロゲンアゴニストとして作用するがその詳細な分子機構は不明である。本研究の目的は、乳腺細胞および血管内皮・平滑筋細胞においてラロキシフェンがエストロゲン受容体に結合した後どのco-regulatorをリクルートし、どの標的遺伝子に作用するのかを、プロモーターマイクロアレイを用い明らかにすることである。平成18年度は、まずプロモーター上にAP1を含んだ10数種類の遺伝子をPCR法にて増幅、精製した後、ハイブリスライド上にアレイプリンティングし、プロモーターマイクロチップを作成した。次に、(1)ヒト乳癌細胞株MCF-7細胞(2)ヒト膀帯静脈内皮細胞HUVEC(3)ヒト血管平滑筋細胞にラロキシフェンを添加し、エストロゲン受容体、co-activatorであるSRC-1,SRC-3,CBPおよびco-repressorであるHDAC2,N-CoR,SMRTを認識する抗体にてクロマチン免疫沈降chromatin immuno-precipitation(CHIP)を施行し、エストロゲン受容体、co-activator、およびco-repressorに結合するDNAだけを抽出した。さらに、そのDNAを蛍光色素(Cye-dye)にてラベルし、プロモーターマイクロチップ上でハイブリダイゼーションし、ラロキシフェンを添加によりエストロゲン受容体、co-activator、およびco-repressorに結合する遺伝子を解析した。その結果、c-MycおよびIGF-1が結合する事を明らかにした。
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Research Products
(6 results)