2005 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎動物の進化における骨格形成の変遷を解析するための基盤研究
Project/Area Number |
17659574
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山口 朗 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00142430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (20233760)
坂本 啓 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00302886)
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Keywords | 軟骨内骨化 / 進化 / 両生類 / 爬虫類 / 哺乳類 / 骨格 / アフリカツメガエル |
Research Abstract |
・アフリカツメカエルの軟骨内骨化の遅延に関するBanded Hedgehog(Bhh)の役割を検討した。アフリカツメカエルでは軟骨・骨髄境界部からやや離れた軟骨細胞でBhhが発現し、軟骨に接する骨髄部の間葉系細胞には標的遺伝子であるPatchedおよびGliの発現がみられなかったため、Bhhのシグナルが骨髄の間葉系細胞に伝達されていないと考えられた。(Biochem Biophys Res Commun 328:867-873,2005)。 ・トノサマガル、ヒキガエル、ウシガエル、トウキョウダルマガエル、アオガエルの大腿骨を組織学的に解析し、これらのカエルでもアフリカツメガエルと同様に軟骨内骨化の形成が極端に遅延していることを明らかにした。 ・アカハライモリ、アシナシトカゲ、カナヘビ、グリーンイグアナなどの爬虫類の大腿骨を組織学的に解析し、これらの動物では軟骨内骨化が哺乳類と同様に発達していることが明らかとなった。 ・両生類であるイモリの大腿骨を組織学的に解析した結果、イモリでは軟骨内骨化が確認できた。そのため、軟骨内骨化の遅延は両生類に共通の特徴ではなくカエルにおける特徴である可能性が示唆された。 ・カエル大腿骨における血管分布を解析するための基礎実験を行なった。 ・後鰓体除去したカエルの骨組織を解析中である。
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[Journal Article] CCAAT/enhancer binding protein β isoform, LIP, regulates commitment of osteoblasts and adipocytes.2005
Author(s)
Hata K, Nishimura R, Ueda M, Ikeda F, Matsubara T, Ichida F, Hisada K, Nokubi T, Yamaguchi A, Yoneda T
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Journal Title
Mol Cell Biol. 25
Pages: 1971-1979
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