2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯科保存領域での効果的な細胞移植再生治療の新規開発に関する基礎的研究
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17659600
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
林 善彦 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (20150477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 直子 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80301365)
山田 志津香 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (00363458)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 細胞分化 / キトサン / 細胞性石灰化 |
Research Abstract |
間葉系幹細胞(MSC)の維持培養は60mm dishでDMEM4ml、 FGF3ng/ml、100mm dishでDMEMgml、 FGF3ng/mlを添加して行っている。培養皿に一杯となったMSCは骨形成誘導培地で骨芽細胞への分化誘導を行なっている。骨形成誘導培地は基本培地のDMEM(FBS+、ペニスト+)に3ng/mlFGF、10^<-7>Mデキサメタゾン、10mMグリセロリン酸Na、50μg/mlアスコルビン酸を添加されている。骨分化誘導のための実験培地として(1)上記の骨分化誘導培地(2)基本維持培地にキトサンモノマー0.005%添加培地(3)基本維持培地に酢酸0,04%添加の上記培地のコントロール培地(4)上記の骨分化誘導培地に0.005%キトサンを加えた培地を使用している。 骨分化誘導培地への置換はMSCが培養皿で一杯になって行うと、骨分化誘導が促進される事が分かっている。このため幹細胞を48well dishに1wellあたり5000cells/cm^2で播種を行い、通常の維持培地にて5日程培養しMSCが一杯になった時点で骨分化誘導培地に置換している。骨分化誘導後の評価は骨分化誘導培地置換後、14日、21日、28日目に行っている。現在、評価方法はアリザリンレッド染色で行っている。(1)の骨分化誘導培地にて培養した幹細胞は14日、21日、28日共にアリザリンレッド染色に陽性であった。(2)(3)においては14日、21日、28日においてアリザリン染色陰性であった。(4)の骨分化誘導培地に0.005%キトサンモノマーを添加した培地においては(1)と同様に14日、21日、28日においてアリザリンレッド染色陽性であったが(1)と比較して明確な差異は認められなかった。このため今後は添加するキトサンを分子量、脱アセチル化度を変化させ検討する予定である。
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Research Products
(4 results)