2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17659608
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
河野 正司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50014098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 博 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00225533)
江尻 貞一 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (40160361)
田中 みか子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20361909)
芳澤 享子 新潟大学, 医歯学系, 助手 (60303137)
山田 一穂 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20397152)
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Keywords | インプラント / 予後 / ヒト歯槽骨 / 微細骨構造 |
Research Abstract |
現在、インプラントの術前検査では、植立予定の歯槽骨の骨幅や高さを把握することのみを目標としている。本研究では、インプラントを長期的に良好に保つための因子として歯槽骨の質(骨梁の微細構造)が関わっているかを明らかにする目的で、インプラント植立予定部位の歯槽骨の骨梁構造、骨形成および骨吸収活性を検索することとした。 本研究では、実際のインプラント手術中に、患者様の歯槽骨を試料として採取する。その手技を学び確実なものとするために、分担者の田中は、東京医科大学病院歯科口腔外科に再三出向き、その手法の習得に努めた。現時点で、その手技の信頼性は高くなってきたがさらに確実な手技とするためにはさらなる研鑽が必要である。また、現在、骨密度検査、血液検査、尿検査についての詳しい診査内容を検討中である。 さらに、骨組織の解析手法を確立するために、実際の骨組織を用いた予備解析を行っている。予備解析にはサルの歯槽骨を用いた。実際に用いる試料と同じサイズの歯槽骨試料(3mm×3mm×3mm)をについて、微細骨梁構造解析(高解像度マイクロCT用いて3次元的骨形態計測)、組織学的観察、酵素組織化学的検索を行っている。現在、パラフィン切片で、H-E染色とTRACP(酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ)活性を有する細胞を検索し、破骨細胞による骨吸収の活性度を検索中であるが、本解析法が目的とする結果を導くことができることを確認することができた。
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