2005 Fiscal Year Annual Research Report
RNAiの応用による新しい口腔がん遺伝子治療のための基礎研究
Project/Area Number |
17659625
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)
戸塚 靖則 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
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Keywords | RNAi / ETS ファミリー / E1AF / 転移・浸潤 / がん細胞 |
Research Abstract |
RNA interference (RNAi)法は細胞に導入された二本鎖RNA (short interfering RNA; siRNA)が、それと同じ配列を持つmRNAを破壊(ノックダウン)することで、遺伝子の機能解析に有効な方法として現在注目されている。ヒトの培養細胞でもこの技術が有効であることが証明されており、哺乳動物やヒトでの応用が期待されている。 我々は転写因子E1AFをクローニングし、E1AFがマトリックスメタロプロテアーゼの転写を活性化し、がん細胞に浸潤・転移活性を与えることを報告してきた。 本研究の目的は口腔がん細胞でE1AFの発現をノックダウンし、その浸潤・転移活性を抑制するために最も適したRNAiの技術を開発することである。またRNAiのベクターを組み込んだアデノウイルスの開発も目的に含める。 まずE1AFノックダウン用のsiRNAの設計を行った。その結果5'-gaggatgaaagccggatacttgg-3'配列を持ったsiRNAが適当であるという結論を得た。現在浸潤・転移活性の高い口腔がん細胞HSC3やfibrosarcomaのHT1080、前立腺がんのPC3もしくはE1AFを強制的に発現しているNIH3T3細胞にsiRNAを導入するために、RNAi用のトランスフェクション試薬の検討を行っている。またアデノウイルスベクターを作成するために、アデノウイルスの複製を行いウイルスの力価の測定など基本的な技術を習得している。
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Research Products
(3 results)