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2005 Fiscal Year Annual Research Report

口腔疼痛抑制の情動的要因と脳内認知機構の解明-「パスカルの歯痛」の神経基盤-

Research Project

Project/Area Number 17659642
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

新谷 益朗  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (60171071)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 元一郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80161123)
澁川 義幸  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30276969)
Keywords脳磁図 / 疼痛 / 炭酸ガスレーザー / レーザー誘発脳磁場 / 歯痛
Research Abstract

本研究は平成17年度途中の10月に萌芽研究として追加採択され、ただちに研究を開始した。
本研究の目的は歯科用CO2レーザー装置によって被験者に痛覚刺激を与え、そのタイミングと同期させた葛藤心理課題を視覚呈示として施行し、痛覚に対する大脳皮質誘発脳磁場反応が、葛藤心理課題によって受ける影響を精査することで、口腔疼痛抑制にはたらく情動的要因とその脳内認知機構を解明することである。
このために今年度は強固な葛藤心理状態を励起する視覚呈示課題を作成し、その大脳皮質誘発脳磁場反応の解析をおこなった。さらにあわせてレーザー痛覚刺激による反応との時間的な処理過程の差異について検討し、この2つの刺激による反応のタイミングを一致させるための条件を探った。この結果、レーザー痛覚刺激後700〜800msにおいて出現するC線維によって伝達されたと推定される遅い反応成分が、葛藤心理課題の同時施行時には反応の振幅が減少する結果を得た。
痛覚刺激に対して速く刺すような痛みの感覚を伝達するA-δ線維と、遅く鈍い痛みの感覚をうけもつC線維を選択的に刺激することで、脳磁場反応の早期成分と後期成分をわけた検索を行うことが、とくに口腔領域の疼痛の理解においては不可欠であると考えられる。さらにレーザー照射方法や出力の最適化、葛藤心理課題の施行方法の改良と心理的負荷の効果の検定を繰り返し、より効果的な刺激の同期が得られるよう、今後検討を重ねて行く予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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