2005 Fiscal Year Annual Research Report
自律神経応答性からみた覚醒系・安息系看護技術の時間生物学的適時性の解明
Project/Area Number |
17659667
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
櫻井 利江 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80254473)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 美礼 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00273417)
川口 孝泰 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40214613)
|
Keywords | 看護技術 / 自律神経活動 / 生体リズム / 適時性 |
Research Abstract |
平成17年度は、日常生活行動を安息系行動と覚醒系行動に分類するためのデータ収集方法、および解析方法について検討した。安息系と覚醒系行動の適時性を検討するためには24時間以上の長期間隔の中での自律神経活動の動態を把握する必要性から、データレコーダに組み込まれたアナログデータを解析するためのソフトの考案・開発に着手した。 研究設計については測定機器を整備し予備的研究を実施して検討した。不眠を自覚している被検者においては、実質6時間以上の睡眠が確保されているにも関わらず睡眠の位相にずれが生じており、熟眠感が得られず、生体リズムの後退が確認された。また、同様に6時間睡眠であっても熟眠感が得られているものは、生体リズムの位相のずれは確認されていない。これは従来から指摘されている研究結果を支持するものであり、本研究においても、自覚的な睡眠の質を測定する必要性が明らかにされた。光環境、睡眠時の自律神経活動からの解析では、安息系の生活行動と覚醒系の生活行動を分離するための指標を解明すること、生活行動への影響を測定するためには主観情報を計測できる指標を設定する必要性が確認された。 具体的な検討結果は以下の通りである。 1.光センサー付アクティグラフ装着による自覚的感性情報と生活行動への影響 健康な被検者に対し、光センサー付アクティグラフを装着した結果を見ながらの自覚的感性情報(熟眠感、爽快感など)について非構成的面接により聴取した。睡眠の時間ではなく位相のずれによるストレスが非常に高いことが確認された。 2.長時間自律神経活動データ解析に要するソフトウェアの製作 24時間の自律神経活動の位相確認と瞬間の自律神経活動を抽出して解析するために、データレコーダからの心拍変動も一括して解析できるよう準備態勢を整えた。 3.生理学的な計測器の準備と予備試験 自律神経活動を測定するための準備と検討を実施した。
|
Research Products
(2 results)