2006 Fiscal Year Annual Research Report
自律神経応答性からみた覚醒系・安息系看護技術の時間生物学的適時性の解明
Project/Area Number |
17659667
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
櫻井 利江 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (80254473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 美礼 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (00273417)
川口 孝泰 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (40214613)
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Keywords | 看護技術 / 自律神経活動 / 生体リズム / 適時性 / 時間生物学 |
Research Abstract |
本研究は、安息系生活行動と覚醒系生活行動を分類・類型化した基礎的研究と、病床環境における照度と生活行動援助技術の睡眠・覚醒リズムへの影響をみる臨床研究の両者から成り立っている。 平成18年度のこれまでの結果では、健常者で、生活リズムが乱れていると本人が認識している場合でも、心拍変動解析(MemCalc/CHIRAM)で検討すると、最大エントロピー法による周期解析では、24時間リズムならびに12時間リズムは強固に確保されていた。また、本年度から開始した光環境の測定により、日常生活行動と生体リズムの関係性については、生活環境の照度よりも、若年者のもつ自身の生体リズムの方が安定度が高く、位相はずれるもののリズムの乱れはみられなかった。同様に、病床環境におかれている患者の場合も、在院日数の短縮に伴い、治療による侵襲の方が大きく、光環境、生活行動の微細な変化は解釈が困難なことが明らかになっている。そこで、看護技術そのものの軸性を分析した。そして、更なる心拍変動解析の解析方法の開発が必要性が確認された。 具体的な検討結果は以下の通りである。 1.若年健常者では、光環境によらず、また、自身の主観的認知では生活が乱れていると認識されている環境下においても、最大エントロピー法による生体リズム解析の結果では、強固な24時間リズム、12時間リズムが確保されていた。 2.病床環境におかれている患者の場合も、本来の治療による影響が大きく、さらに在院日数の短縮化に伴い、光環境や生活行動の微細なリズム変化が解釈困難であり、心拍変動解析の詳細な分析ならびに分析方法の開発が必要であることが確認された。 3.看護技術そのものの類型化のために、看護技術そのものに関する分析を行い、看護技術の軸性を明らかにした。 4.教育的観点から看護技術に関する分析を実施した。
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Research Products
(7 results)