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2005 Fiscal Year Annual Research Report

血液媒介病原体に感染した医療者のセーフティマネジメントに関する研究

Research Project

Project/Area Number 17659672
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

前田 ひとみ  宮崎大学, 医学部, 助教授 (90183607)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 洋介  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (30284764)
久野 暢子  宮崎大学, 医学部, 助手 (40253760)
Keywordsセーフティマネジメント / 血液媒介病原体感染 / 医療者
Research Abstract

本研究は、HCVやHIVなどの血液媒介病原体に感染している医療者(以下、血中ウイルス感染医療者)の労働安全衛生の指針を得ることを目的に、(1)血中ウイルス感染医療者を対象とした調査研究と(2)ストレスがウイルスの増殖や免疫に及ぼす影響についての実験研究の二つを計画している。本年度はストレスとウイルスの増殖や免疫との関係を調べるためのin vitro実験系を確立することを中心に取り組んだ。
樹状細胞は粘膜直下において、自然免疫と獲得免疫を結ぶ細胞であり、ウイルス感染などの免疫制御に重要な役割を担っている。その一方で樹状細胞は神経系、内分泌系の受容体を有しているため、心因性のストレスや内分泌系の攪乱によりその免疫誘導能が修飾されることも示唆されている。そこで、心因性ストレスに反応して分泌される種々の内分泌系ホルモンにより、樹状細胞のいかなる免疫応答が修飾されるのかを明らかにすることを目的として研究をすすめている。方法は、まず末梢血液から単核球を分離し、さらにCD14磁気ビーズでCD14陽性細胞を単離し、IL-4とGM-CSFの存在下で6-7日間培養し、骨髄系未熟樹状細胞へと分化させ、さらにLPSで刺激し、成熟樹状細胞へと分化を誘導した。この過程の中に種々の心因ストレスによって誘導されてくると考えられるホルモンを添加し、MHC分子や共刺激分子の発現をフローサイトメトリーで検出するとともに、培養上清中に分泌される種々のサイトカイン量をELISA法で検討した。今後は樹状細胞を標的細胞としているウイルスであるHIVを感染させ、その免疫学的パラメーターの変化について検討する予定である。
なお調査研究については血中ウイルス感染医療者を対象にした就労とセルフマネジメントに関する調査を計画し、数カ所の施設から調査協力の了承を得ている。現在、研究倫理審査委員会に審査申請中である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2015-11-11  

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