2005 Fiscal Year Annual Research Report
リラクセーション外来における心身の調和を促すための看護介入の効果に関する研究
Project/Area Number |
17659682
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小板橋 喜久代 群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 奈津子 群馬大学, 医学部, 講師 (00292615)
前田 三枝子 群馬大学, 医学部附属病院, 看護部長 (30290117)
田村 遵一 群馬大学, 医学部, 教授 (60192184)
近藤 由香 高崎健康福祉大学, 看護学科, 講師 (00369357)
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Keywords | リラクセーション / 緩和ケアマッサージ / アロマセラピー / リンパドレナージ / 看護相談外来 / 健康生成 |
Research Abstract |
看護相談外来として、群馬大学医学部附属病院総合診療部内に、週1回のリラクセーション外来(以下R外来)を開設し、保険診療外の有料サービスを行った。内容はリラクセーション法の指導・緩和ケアとしてのリラクセーションマッサージ及びリンパ浮腫患者へのリンパドレナージである。主サービスであるリラクセーション法(呼吸法、漸進的筋弛緩法、自律訓練法、誘導イメージ法)の指導効果を以下に報告する。 受診目的は「不眠症状の改善したい」が最も多く、「治療、病気に対するストレスを解消したい」、「心身を落ち着ける方法を学びたい」などであった。リラクセーション法は3ヶ月を目標に継続的指導を行い、生理的・心理精神的な尺度を用いてその効果を評価した。生理的指標として毎回実施前後に血圧、脈拍の測定、主観的指標としてストレス度、リラックス尺度を測定している。さらに初回時にGSRバイオフィードバックシステムによる自律神経機能の測定をしており、4・8・12回目の受診時に継続して測定する予定である。 血圧・脈拍は、初回では実施前後の変動なし、あるいは上昇する傾向がみられるが、4回継続して指導を受けた数名は、実施後に収縮期血圧の低下する傾向が認められた。GSRは、初回測定では、変動が大きく安定しないが、4回目では測定波の安定、リラクセーション技法実施中は低下していくという傾向が現れた。主観的ストレス度は受診回数を重ねることで改善が見られるケース、疾患や治療の状況の変化により毎回変動がみられるケースとばらつきがあり、指標の修正について検討が必要である。リラックス尺度はリラクセーション法実施後に顕著に上昇し、受診回数を重ねることで実施前値が上昇する傾向が認められた。生理的・主観的指標と合わせ効果が見られると評価出来る。さらに評価指標・指導プログラムを検討しサービスの充実を図っていく予定である。
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