2005 Fiscal Year Annual Research Report
透析療法をうけている糖尿病者に対するエンパワーメントアプローチの効果
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17659702
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
池田 清子 (川越 清子) 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (60224755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神徳 和子 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (80347541)
鷲田 万帆 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (50364055)
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Keywords | 糖尿病性腎症 / エンパワーメント / フットケア |
Research Abstract |
平成17年度はエンパワーメントの概念を文献検討と、フィールド開拓を同時にすすめている。文献検討ではエンパワーメントの概念を臨床で適応している事例やその評価指標について検討している。同時に、フットケア指導や内容について必要物品を購入し、具体的で安全なフットケアの技術や方法を考慮している。 平成17年度は市内の3ケ所の総合病院の血液透析室と腹膜透析外来に研究依頼を行なったが、○1施設では透析室専任のナースが不足しており、研究協力が困難な看護体制にあること。その背景には、診療報酬の改訂による透析時間の短縮傾向もある、○介入群とコントロール群を曜日によって振り分ける方法は現実的にむずかしいのではないかという意見、つまりエンパワーメントアプローチを学んだ後、今まで通りのアプローチの仕方でケアすることが可能か、○1施設では研究依頼時に、すでに複数の研究が続行しており、患者の研究への負担感が増すことから研究を引き受けられない、などの理由から、現在研究協力が得られていない。 来年度は、これらの点を踏まえ、1)施設側のナースに共同研究者として協力を求めると同時に、共同研究者がナースと同様に患者にエンパワーメントアプローチを用いたフットケア指導を行うことを承諾してくれるフィールドを探すこと、2)当初の計画であったコントロール群を置く研究デザインを見直し、事例分析を通してエンパワーメントアプロトーチの効果を明らかにすることとした。また、平成18年度は新たに1施設を研究フィールドとして開拓し、現在病院の倫理審査の結果を待っている段階である。
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