2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢の脳血管疾患女性患者の「退院」という家族ストレスへの予防的家族看護介入と効果
Project/Area Number |
17659714
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
牛田 貴子 山梨県立大学, 看護学部, 助教授 (00279910)
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Keywords | 看護学 / 医療・福祉 / 社会系心理学 / 脳血管疾患 / 老化 |
Research Abstract |
病院から直接自宅退院することや、子ども世代・孫世代を含む3世代同居か近居であることなどの本研究の条件を満たす対象事例数が少ないという現状にある。これに対して、新たに2病院と交渉し、追加協力を得た。これにより、山梨県内1病院、長野県内3病院の計4病院で、介入研究を実施していくこととなった。追加の2病院では、現在研究協力体制について細かい調整を実施しているところである。 申請時計画では、1事例につき2回の予防的看護介入と4回の聞き取り調査を予定していたが、多くの病院で入院期間が短縮していることにより、2回の予防的看護介入と3回の聞き取り調査に変更している。また、平成18年度の交付申請書に記載した計画のとおり、家族の介護負担を測定する尺度を追加したとともに、対象の負担も考慮して使用尺度を精選した。これらにより、臨床現場の実情に即した研究計画となった。 また成文化が困難であった「退院に向けた高齢の脳血管疾患女性息者への予防的家族介入」の具体的な内容・方法と留意点について、臨床経験5年目以上のいわゆる中堅レベルの看護師が日常の看護業務の範疇で実施できることを目的とした介入ガイドの作成、修正をおこなった。 この介入ガイドをもとに、5事例(介入群4事例、非介入群1事例)のデータ収集を終了したところである。
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