2007 Fiscal Year Annual Research Report
生理的情報に基づく擬人化エージェントとの効果的なインタラクションモデル
Project/Area Number |
17680013
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
HELMUT Plendinger National Institute of Informatics, コンテンツ科学研究系, 准教授 (40390596)
|
Keywords | ユーザインタフェース / 人工知能 / エージェント / 感性情報学 / モデル化 |
Research Abstract |
本プロジェクトの目的は、ユーザの感情状態や興味に的確に対応する新しいタイプのコミュニケーションモデルを実現することであった。このプロジェクトの重要な特徴は以下のとおりである。 ・ ユーザの感情の状態を認識するために生体信号とテキストを利用する。 ・ ユーザの興味の状態(「視覚的注意」能力)を認識するために眼球運動分析を利角する。 ・ ユーザとのインタラクションに仮想エージェントを用いる。 本プロジェクトの重要な成果は以下のとおりである。 ・ 実時間で生体信号を処理し、それらを頑健かつ正確にユーザの感情状態として解釈するという感情ベースの新たなインタラクションモデル。実現されたシステムでは、インタラクティブなゲームにおいて、仮想エージェントがユーザの感情に適切な反応を提供する。実証研究により、このシステムの有効性を示した。 ユーザとの実時間インタラクションを実現するために、Multimodal Presentation Markup Language(MPML)の新バージョンを設計および実装する必要があった。その結果として開発したMPML3Dオーサリング言語は、反応(reactive)型モデルに基づいており、それによりユーザや他の仮想エージェントインタフェースから入力がプレゼンテーションの最中にいつでも可能なため、自然で自由なインタラクションを実現できる。MPML3Dは現在、最も強力で柔軟性のあるオーサリング言語であり、専門家以外の人でも使いやすいものである。 ・ 開発した「Visual Attentive Presentation Agents(注視プレゼンテーションエージェント)」システムは、ロスアンゼルス(アメリカ合衆国)で開催された第6回International Conference on Intelligent Virtual Agents(IVA'06)においてGALA Award2006を受賞した(「Lifelike Agent Application」部門)。 ・ 国際的学術論文8本(ヨーロッパのもの1本を含む)、国際会議論文28本、国際ワークショップ論文4本、国際デモ論文1件。
|