2005 Fiscal Year Annual Research Report
アーカイブズのデファクト国際規格EADによる検索システムに関する基礎的研究
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17680022
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
五島 敏芳 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 助手 (90332139)
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Keywords | アーカイブズ / 検索手段 / 国際規格 / EAD / 検索システム / 脈絡 / 情報断片化 / 再構成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アーカイブズ(記録史料)の検索手段(目録)電子化のデファクト国際規格EADに則って構築された日本の記録史料のEADデータに対し利用者が自由に検索できるシステムの研究・開発にある。研究目標として、A.EADによる検索システムの構成の把握、B.日本でのEADによる検索システムのための必要条件の解明、C.日本のEADデータの実例の豊富化、の3つを掲げ、本年度は主としてAとCについての研究を実施した。 Aでは、既存EAD検索システムとして、米国議会図書館、OAC(カリフォルニア電子アーカイブ)、英国立文書館A2A(アーカイブズへの接近)、LEADERS(EADと検索可能な電子的資源との結合)、等などの事例を検討した。表示画面の基本的構成は、フレーム使用の有無にかかわらず、およそ表示情報制御部分と主表示部分に分かれ、結果一覧と詳細表示の組み合せであることを確認した。かかるEAD検索システムの開発・維持やEADデータ構築方法について、英国立文書館、大英図書館、LEADERSプロジェクトそれぞれの現地調査を行った。意外にも、RDBMSの利用や、手書きマーキングによるデータ入力発注といった、日本と類似する部分の存在を確認できた。 以上の成果・問題点等を踏まえ、日本型EADデータ検索システムの原型の開発に取り組んだ。最大の問題点は、記録史料情報の特徴である各情報に脈絡が存在することだった。検索結果としては情報が断片化され脈絡が寸断されてしまうが、EADデータ内に階層的識別記号を付与することで、各情報に脈絡の鍵情報を保持し再構成を確保することで解決した。 Cとしては、国文学研究資料館所蔵資料の公文書、家・個人書類の目録のEAD化を進め、日本国内でEADを採用しようとしている自然科学系研究機関アーカイブズの資料の目録EAD化を検討し、そのための国内調査を実施した。
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Research Products
(1 results)