2005 Fiscal Year Annual Research Report
量的手法と質的手法を統合した授業分析システムの開発
Project/Area Number |
17680049
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柴田 好章 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 助教授 (70293272)
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Keywords | 授業分析 / 授業研究 / システム開発 / Webアプリケーション / 量的手法 / 質的手法 |
Research Abstract |
【授業記録の採取ならびに編集】 愛知県内の公立小中学校(6校)において、様々な学年・教科の授業を観察し、授業記録、授業案、作文等を採取した。内、1校では、研究者が研究授業を企画し、授業の立案から関与した。身近な自然物を対象とした子どもの観察・表現活動の過程を詳細に記録した。 【Webによる授業分析システムの開発】 動画、文字記録を参照しながら、授業に関するコメントを入力閲覧できるWeb上のシステムを開発した。これはDVDに保存した動面の再生にあわせて、文字記録がスクロールする機能を備えている。また、特定の授業場面に対してコメントを入力すると、ネットワークを介して、他のメンバーが参照できるものである。 【Webによる授業分析システムの活用と評価】 市教育委員会の教員研修と連動し、研究授業の事後検討にもとづく議論をWeb授業コメントシステムによって補足することを試みた。動画の再生や、コメント入力・参照をスムーズにすることなどの技術的な問題とともに、ワークショップ形式の授業研究会(事後検討会)と、Web上のシステムを連携させていくことが課題となった。 【新たな授業分析手法(量的手法)の開発】 授業の逐語記録を対象とした新たな量的な分析手法を開発した。これは、発言間での語の重複出現頻度に注目し、授業の中で鍵となる発言を探索的に発見するための手法である。この成果を日本教育工学会にて発表した。 【質的手法を用いた授業分析】 上述の身近な自然物を用いた授業を質的に分析し、子どもの活動におけるイメージの関与を明らかにした。また、名古屋大学教育方法研究室で長年取り組まれてきた「中間項」について、研究方法論的に再検討し、今後の量的手法との統合の可能を検討した。これらの成果は日本教育方法学会にて発表した。
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Research Products
(3 results)