2005 Fiscal Year Annual Research Report
1950年代以降のアフリカ大陸南部における気候変動の解明
Project/Area Number |
17680051
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
木村 圭司 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30294276)
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Keywords | 気候変動 / 環境変動 / 地理情報システム(GIS) / リーモートセンシング / 自然現象観測・予測 |
Research Abstract |
本年度は、まず、地図・データの収集を行った。アフリカ南部の100万分の1世界航空地図や、3秒グリッドの標高データ(SRTM3), NCEP/NCARによる再解析データ(バージョン1・2とも),CMAPによる降水量データなどを入手した。またデータの収集・解析に当たっては、高性能のワークステーションが必要であるため、選定し購入した。このワークステーションを用いて、データの整理を行い、メディアにバックアップをとるなどの作業を行った。なお、特に大容量の計算に関しては、情報基盤センターの大型計算機を用いた計算を行っている。 また、現地観測用の高精度GPSや風向風速計を購入し、現地調査を前にして、機器の操作テストや精度の検証をすすめている。さらに、アフリカの気候に関連する図書を購入したり、図書館などでコピーを取ったりした。 解析手法に関して、これまでの気象学ではほとんど用いられることのなかった地理情報システム(GIS)を用い、気象データ以外との関連も含め、広域の自然地理学的な研究を進めている。 データの整理および解析には、アルバイト研究補助員にルーチン化した後の作業は任せている。データの解析としては、降水パターンの経年変化と季節変化に関し、解析を進めており、その不規則性と変動傾向に関して、研究成果を英語論文にまとめようとしている。解析の途中結果に関しては、東京大学、京都大学をはじめ、アフリカの自然環境に関する研究が盛んである首都大学東京、放射気候学で定評のあるスイス連邦・チューリッヒ工科大学など国内外の研究機関にて議論を行っている。また結果に関しては、国内ではアフリカ学会で、また、国際的にはアフリカ研究が盛んであるヨーロッパ気象学会などで発表を行った。
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Research Products
(3 results)