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2005 Fiscal Year Annual Research Report

人工湿地を利用した内分泌攪乱化学物質の高度処理

Research Project

Project/Area Number 17681006
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

中野 和典  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30292519)

Keywords人工湿地 / 内分泌攪乱化学物質 / 高度処理 / 糸状藻類 / ヨシ / 付着藻類 / 抽出方法 / 蓄積
Research Abstract

初年度である本年度は,糸状性藻類,ヨシの茎の付着藻類と生物膜,およびヨシ根圏の内分泌攪乱化学物質低減機能を検討するための実験系を確立し,次いでその定量的な検討を開始した.その内容を以下にまとめた.
1.糸状性藻類や付着藻類中に蓄積されたエストロゲンの分析に必要な生体からのエストロゲンの抽出方法について検討し,回収率は約40%に過ぎないが,常に安定して同じレベルの回収率が得られる手法を確立した.
2.確立した生体からのエストロゲンの抽出方法により,糸状性藻類中でのエストロゲンの濃縮率が曝露濃度に比例する可能性を示すデータを得た.これを詳細に明らかにしていくことで,糸状性藻類によるエストロゲン除去のモデルが構築できると考えられる.
3.人工湿地によるエストロゲンの除去処理について検討を行うためのフィールドを仙台市内の浄化センターに確保し,ヨシを植栽した水路を設置し,センターからの放流水を流入させた.設置した人工湿地がCODおよびアンモニア除去性能に優れていることが植栽後3ヶ月の調査により明らかとなっており,次年度以降に人工湿地におけるエストロゲンの挙動とヨシの茎の付着藻類・生物膜やヨシ根圏の活性との関係および栄養塩の高度処理性能とエストロゲンの除去性能との関係等を検討するための良好な現場を準備することに成功した.
4.未知の内分泌攪乱化学物質の存在とそれに対する除去性能を把握するために,エストゲン様総活性を酵母Two-Hybrid法で評価することを計画している.本年度は,そのために必要な機器を購入し使用方法が取得できたことで,酵母Two-Hybrid法を本研究室内で実施する体制を整えることができた.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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