2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17684009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
紀井 俊輝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助手 (30314280)
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Keywords | 電子線加速器 / 酸化物高温超伝導体 |
Research Abstract |
完全反磁性体を用いた電子ビーム軌道制御方式では超伝導体の完全反強磁性を利用することにより自由度の高い磁場形状を実現することが期待される。これをスタガードアレイ型アンジュレーターに応用することでビーム軸上に自由度が高く、かつ強力な交番磁場が生成できることが予測される。この方式を用いることで、これまで困難であった短い周期での交番磁場の生成、電子を螺旋運動させ円偏光を生成するための周期磁場の生成が容易になり、アンジュレーター放射光の波長可変能力や偏光可変性の性能が大きく向上し、光物性研究、化学反応の波長選択性を利用したクリーンエネルギー創生、生命起源の研究などへの利用が期待できる。 本年度は液体窒素温度で超伝導を示す酸化物高温超電導体試料片の試作を行った。これらの試料については、液体窒素温度まで冷却し、マイスナー効果、磁束のピン止め効果を確認した。また、超伝導試料片を支持する非磁性体部分の銅試料片の製作も行った。 関連研究の調査および当該研究について議論を行うために自由電子レーザー国際会議および加速器学会へ参加した。 次年度以降の精密計測に備え極低温環境下での磁場計測の準備を開始した。 また、本方式について特許申請の準備を行っている。
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