2005 Fiscal Year Annual Research Report
軟X線フーリエ変換ホログラフィによるナノ微細構造観察手法の確立
Project/Area Number |
17684030
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
錦野 将元 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (70370450)
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Keywords | 軟X線レーザー / フーリエ変換ホログラフィ / フレネルゾーンプレート |
Research Abstract |
高空間分解能で観察でき深さ方向の情報も記録できることから生物試料の観察の分野において開発が期待されているX線ホログラフィに関して、空間完全コヒーレント軟X線レーザーと軟X線用フレネルゾーンプレートを用いて、超高空間分解能を持つフーリエ変換型X線ホログラフィ計測法を開発する。本年度は、軟X線ホログラフィの高空間分解計測系の主要装置として真空容器とX線光学機器(X線光学素子、駆動装置、測定装置等)から構成されるX線ホログラフィ測定装置の開発を行った。またフーリエ変換X線ホログラフィ法の開発基礎実験として光源であるX線レーザーやフレネルゾーンプレートによる集光径の計測実験を行った。最外殻幅350nmのフレネルゾーンプレートを使用した集光実験において約500nmの集光径であることを確認した。フーリエ変換ホログラフィの空間分解能はフレネルゾーンプレートの設計と光源であるX線レーザーの発散角やフレネルゾーンプレートまでの距離により決定される。今後、集光径の計測実験に関する解析と最適化を行い、高空間分解能を達成するために今年度購入した最外殻幅の小さいゾーンプレートを使用してX線フーリエ変換ホログラフィ計測実験を行う予定である。また、フレネルゾーンプレートによって得られた干渉像に関しての解析を行うためのコヒーレントX線の伝搬及び干渉や回折を解析するためのX線波動光学コードの開発を行っている。これらの成果に関し、「第8回X線顕微鏡会議」、「第3回プラズマ中の超高強度場科学に関する国際会議」、「第11回高強度場と短波長光源の応用に関する国際会議」、および、「第1回LASERIXワークショップ」等の国際会議において成果の発表を行った。
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