2007 Fiscal Year Annual Research Report
遷移金属錯体触媒多成分連結法に基づく多様性指向型精密合成プロセスの開拓
Project/Area Number |
17685008
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 芳彦 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60283412)
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Keywords | 遷移金属触媒 / ルテニウム / パラジウム / 銅 / 環化三量化 / 交差カップリング / ホモカップリング / ヒドロアリール化 |
Research Abstract |
入手容易な1,6-ジインに対して銀触媒ヨウ素化をおこなってジョードジインを得た後,ルテニウム触媒を用いて炭素-ヨウ素結合を損なうことなくモノアルキン類との環化付加を達成し,非対称ジョードベンゼンを効率よく合成した。立体的環境の違いに基づき,位置選択的なパラジウム触媒交差カップリング反応を進行させ,二つのヨウ素-炭素結合のうち一方のみを変換する手法を開発した。この結果を基に,反復型交差カップリング手法を展開し,導電性材料や発光素子としての応用が期待されるパラフェニレンエチニレン類の合成に成功した。 これまで検討されてこなかったN-ヘテロサイクリックカルベン配位子を有する二価パラジウム錯体と,酸化剤としてベンゾキノンを用いる新規触媒系を用い,アリールホウ酸類の効率的ホモカップリング法を開発した。安価な1価および2価銅塩を触媒として用いることのできる,アリールホウ酸類の電子欠損性アルキンへの位置および立体選択的ヒドロアリール化反応を見いだした。本手法は環境負荷の少ないメタノールを溶媒として用いることに加え,配位子や酸あるいは塩基などの余分な活性化剤を必要としないといった利点がある。 高原子価モリブデン種を用いる触媒的Friedel-Crafts反応を開発し,アリルアルコールとフェノール類との環化カップリングによるベンゾピラン骨格迅速合成法へと展開した。
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