2007 Fiscal Year Annual Research Report
原子レベルでの構造解析に基づくウィルスのDNAパッケージングモーターの動作基盤
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17687014
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
金丸 周司 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (50376951)
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Keywords | 蛋白質 / ウイルス / 分子機械 / 複合体 |
Research Abstract |
本研究は、T4ファージを対象として、DNAがウィルス頭殻に詰め込まれる現象を原子レベルで明らかにしようとするものである。本年度の成果は下記の通りである: 1.ネック蛋白質の発現・精製 ネック蛋白質(gp13,gp14)について、発現・精製を行った。gp13,gp14はそれぞれ、単独で精製することに成功し、それぞれが単量体で存在することがわかった。また、0.4M以上濃度の硫酸アンモニウム存在下で二つの蛋白質を混合すると、(gp13)_<10>-(gp14)_5からなる複合体が形成することがわかった。 2.ネック蛋白質の物理化学的解析 上記(gp13)_<10>-(gp14)_5の電子顕微鏡観察、超遠心分析を行いこの複合体が溶液中で均一のリング状の構造を持ち、ファージ粒子中に存在する複合体であることを示した。 3.結晶化、構造解析 gp13,(gp13)_<10>-(gp14)_5について、結晶化に適した精製試料を用いて結晶化を試みている。具体的には、市販のグローバルな結晶化条件スクリーニングキットを用いて、蒸気拡散法により結晶化条件の初期検索を行っている。現在、構造解析に向けて充分な質と大きさを持った結晶を得るための条件を探索中である。
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[Journal Article] From structure of the complex to understanding of the biology.2007
Author(s)
Rossmann MG, Arisaka F, Battisti AJ, Bowman VD, Chipman PE, Fokine A, Hafenstein S, <Kanamaru S, Kostyuchenko VA, Mesyanzhinov VV, Shneider MM, Morais MC, Leiman PG, Palermo LM, Parrish CR, Xiao C.
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Journal Title
Acta Crystallogr D Biol Crystallogr. 63
Pages: 9-16
Peer Reviewed
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