2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17687023
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岡部 正隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10300716)
|
Keywords | 脊椎動物 / 進化発生学 / 鰓孔 / 肺 / ニワトリ / ゼブラフィッシュ / トラザメ / オーストラリアハイギョ |
Research Abstract |
研究環境の整備はほぼ完了し、分子生物学解析、情報生物学解析、実験発生学解析(胚操作、遺伝子導入装置等)、組織学解析(顕微鏡等)用の各実験設備・施設(P1、P2レベル実験室)、水棲脊椎動物の飼育・繁殖のための設備(P1Aレベル水棲動物室)が整い、さらに研究補助のアルバイトを雇用した。 <鰓孔の形成>トラザメ胚のTUNEL染色を行い、鰓孔開口時にアポトーシスを観察した。しかしながらこのアポトーシスは鰓孔開口に必要なものではなく、鰓孔が開口した後、開口部に膜状に存在する上皮細胞を除去するために生じていると考えられた。また鰓孔を持たないニワトリ胚においても同様な現象が生じており、今後このアポトーシスの発生学的な意義について検討する予定である。 <肺芽の形成>ハナカケトラザメ(Scyliorhinus canicula)のNkx2.1、Tbx4、オーストラリアハイギョ(Neoceratodus forsteri)のNkx2.1、Tbx4、Tbx5、Fgf10、Foxa1、Foxa2、Foxa3、Bmp4、Shhの各cDNAをRT-PCR法を用いて単離した。ゼブラフィッシュ(Danio rerio)のNkx2.1a、Nkx2.1b、Tbx4、Fgf10、Bmp4、Shh、ニワトリ(Gallus gallus)のNkx2.1、Tbx4、Tbx5、Fgf10a、Bmp4、Shhの各cDNAを国内外の研究者から提供を受けた。上記の各動物の各遺伝子に関してWISH法を用いてその発現パターンを解析した。ニワトリ、ゼブラフィッシュ、ツメガエル類に関しては方法が確立されているが、トラザメ、オーストラリアハイギョに関しては方法が確立されていない。ツメガエル用およびメダカ用プロトコールを参考にして条件検討を行ってきたが、現在のところ残念ながら結果を得ることができていない。
|
Research Products
(2 results)