2005 Fiscal Year Annual Research Report
ギラン・バレー症候群由来のモノクローナル抗ガングリオシド抗体の作成と遺伝子解析
Project/Area Number |
17689028
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
小鷹 昌明 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50322409)
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Keywords | ギラン・バレー症候群 / 抗ガングリオシド抗体 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
ギラン・バレー症候群(GBS)の先行感染病原体として、Campylobacter jejuniとの疫学的な関係が確立している。C.jejuniリポオリゴ糖はヒト末梢神経GM1ガングリオシドと分子相同性を有し、IgG抗GM1抗体価が急性期の患者血中に上昇することが既に報告されている。以前にわれわれは,GM1やC.jejuniリポオリゴ糖感作により軸索型GBSのモデル動物を樹立し、分子相同性仮説を立証した。軸索型GBSでは抗GM1抗体だけでなく、IgG抗GM1b、抗GD1a、抗Ga1NAc-GD1a抗体が、単独もしくは組み合わせで検出され、自己抗体は高い親和性を獲得して病原性を発揮する。その分子基盤は、免疫グロブリン遺伝子の変異頻度が高いことにある。GBSとその亜型患者由来のモノクローナル抗ガングリオシド抗体を得て、その親和性を測定し、免疫グロブリン遺伝子の塩基配列を決定することを第一の目的とした。 本年度は、患者末梢血中のメモリーB細胞のうちIgGを特異的に産生する系の樹立を試みた。抗ガングリオシド抗体陽性GBS関連疾患患者の急性期の末梢血を用いて、メモリーB細胞を分離した。当院へ入院したGBS患者のうち、主治医および患者の同意を得た新鮮血が5例得られた。メモリーB細胞のうち、蛍光標示式細胞分離装置を用いて、IgM、IgD、IgAを発現しているB細胞を除去した。さらに、CD22ビーズを用いてIgGを特異的に産生するB細胞を分離した。B細胞を強力に活性化するオリゴデオキシヌクレオチドCpG 2006を加え、EBウイルスを感染させる途中である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Overexpression of GD1a ganglioside sensitizes motor nerve terminals to anti-GD1a antibody-mediated injury in a model of acute motor axonal neuropathy.2005
Author(s)
Goodfellow JA, Bowes T, Sheikh K, Odaka M, Halstead SK, Humphreys PD, Wagner ER, Yuki N, Furukawa K, Furukawa K, Plomp JJ, Willison HJ.
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Journal Title
J Neurosci 25
Pages: 1620-1628
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