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2005 Fiscal Year Annual Research Report

痴呆性高齢者グループホーム入居が利用者とその家族に与える影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17689060
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

松井 典子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80334233)

Keywords認知症高齢者 / 介護者家族 / 認知症高齢者グループホーム
Research Abstract

[背景]
認知症高齢者グループホーム(以下,グループホーム)では,利用者家族は利用者の背景と捉える傾向があるが,居宅サービスに位置づけられている以上,利用者本人のみならず,家族をも含めた支援のあり方を検討する必要があろう.そこで,本研究の目的は,グループホームの新規入居者の家族が在宅介護終止をどのように決断し、入居後にどのような心理的プロセスを経過するのか明らかにすることを目的として二ヵ年計画で実施することとした.初年度は,特に近年急増する自己選択により介護役割を担うことが多く、介護にまつわる抑圧の不可視化を招きやすい娘介護者に注目し,娘介護者の担う役割から明らかにすることにより,グループホーム入居前後の家族支援を考察することとした.
[方法]
本研究の対象はグループホーム入居者のうち,主たる介護者が娘であり、介護役割の代替者が想定しにくい状況にあったで4事例である.介護者に対し,認知症発症からグループホーム入居決定に至るまでの母親との関係に関してインタビューを実施した.なお,インタビュー内容は介護者の同意のもと録音し,逐語録を作成・分析した.
[結果]
認知症症状の発症から入居に至るまで,「I母親像の崩壊に対する段階的受容」「II多重役割の調整による介護継続」「III入居後の新たな関係構築」の三段階のプロセスに分けられた.さらに介護者はその基盤に「認知症も病気のひとつ」という認識をもち,介護規範として「在宅介護に対する強い希望」を抱くことが抽出された.
[まとめ]
在宅介護終止を決断・受容したプロセスの違いを踏まえた家族支援の実施の必要性が示唆された.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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